「今退職すると、これから先も逃げ続けることになるんじゃないか」と迷っていませんか?
また、辞職を申し出たら「ここで踏ん張れないやつはどこにいっても通用しない」など心無いことを言われて落ち込んでいませんか?
もしそうなら、一旦こう考えてみてください。「本当に逃げてはいけないのか?」
悪い環境から逃げることはそんなに悪いことなのでしょうか。
苦しんでいる自分自身を「逃げる」という選択肢で救い出すことは間違っているのでしょうか。
今回は「一度退職すると逃げ癖がつくのか」「場合によっては逃げるべき企業」とはどんな企業なのかご紹介します。
あなたが今の職場を離れるかどうか迷っているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
一度くらい退職しても癖にならない!逃げるのは悪くない
「一度退職すると逃げ癖がつくのではないか」と心配し、辛い仕事を辞められないでいる人を良く見かけます。
たしかに次のような場合では、自分自身の行いについて立ち返る必要があるでしょう。
- ちょっとでも上司に注意されたら「この上司は最低だ、こんなところで働いていられない!」と決めつけて仕事を辞める
- 少し仕事で上手くいかないことがあっただけで辞めてしまう
- 自分の非を認めず、何でも他人や会社のせいにする
しかし、多くの人は少々の理不尽には耐えて働いていますよね。
あまりに理不尽な条件なら、いつまでも耐え続ける必要はない、ということなのです。
どうしても辛くて逃げ出したくて仕方ないならば、逃げればいいのです。
むしろ、自分に非がないなら堂々と避難するべき。
それに一度くらい退職したくらいでは逃げ癖はつきませんよ。
すぐに逃げるべき職場①ブラック企業
すぐ逃げるべき企業としてまず挙げられるのは、いわゆる「ブラック企業」。
ブラック企業とは一般的に「長時間労働や過剰なノルマを従業員に強いる・賃金不払い残業をさせるなど、コンプライアンス意識が低い企業」をいいます。
あなたの会社はどうでしょうか。
退職の意思を示した時に「ここで逃げたら逃げ癖が付くぞ」とか「転職なんて、世の中そんなに甘くないんだぞ」なんていう上司がいるなら要注意。
その上司は転職の経験があるのでしょうか。
職を離れるという経験をしたことがない人に限って、そういったことをよく口にするものです。
その上司もまた、会社から逃げることができずにいるのかもしれませんよね。
また、そのような会社は労働法に違反しているということもしばしば。
私は違法行為をしていても、従業員の声が届いておらず、問題となっていない会社は日本中にまだまだあると感じています。
日本には400万以上の企業があるんです。
今の環境で体調を崩すくらいなら、転職に目を向けてみてはどうでしょうか。
すぐに逃げるべき職場②ハラスメントがある
すぐに逃げるべき職場として次に挙げられるのが「ハラスメントが横行している企業」です。
ハラスメントと聞くと、性的な発言や行動で嫌がらせする「セクハラ」を思い浮かべる人も多いと思いますが、ハラスメントにも様々な種類があります。
世間でよく知られているハラスメントは、次の3つですよね。
- セクシャルハラスメント(セクハラ):性的発言や行動で嫌がらせをすること
- パワーハラスメント(パワハラ):職務上、上位の地位や役職などの権力を使って精神的、身体的に苦痛を与えること
- モラルハラスメント(モラハラ):言葉や態度などによって継続的に精神的嫌がらせを行うこと
この他にも、次のようなハラスメントも存在します。
- セカンドハラスメント:セクハラを受けた事実を会社側に訴えたら、逆に嫌がらせを受けたり責められたりする
- 「ジェンダーハラスメント」:男なんだから、女なんだからと性別を物差しにして相手を非難する
2019年5月にはハラスメント規制法が国会で可決され、ハラスメントに関する法律ができるほど社会問題となっているのです。
ハラスメント行為が横行しているような会社が良い会社であるわけがありません。
そのような会社からは、ただちに逃げ出してしまって正解と言えるでしょう。
まとめ
「一度退職すると逃げ癖がつくのか」「逃げるべき企業からの退職は悪くない」「逃げるべき企業とはどんな企業なのか」についてご紹介しました。
もしもあなたが、以下のような会社で辛い思いをしながら働いているのなら、退職してでも逃げ出して構わないと言えるでしょう。
- ブラック企業
- ハラスメントがある企業
「退職する=逃げ癖がつく」というのは全てのケースに当てはまるものではありません。
退職は時に「自分を守るための1つの選択肢」。
心が一度壊れてしまうと修復するのにはかなりの時間を要しますし、何より自分が辛い思いをしなければなりません。
さらに、あなたが抜けても会社は変わらず動き続けます。辞めるからといって、あなた一人で責任を感じる必要はないのです。
退職すると伝えると、引き留めるために周りからはいろいろ言われますが、強い決意を持って、周りの声に負けないことが大切です。
あなたは逃げているのではなく「自分を守っている」という意識を忘れないでくださいね。
この記事を気に入っていただけたら、クリックいただけると嬉しいです!