職場の人間関係は多くの人が悩まされることですが、中でも「孤立」は大きな悩みのひとつ。
「職場に居場所がない」と感じてしまうと、毎日会社に行くのがつらくなってしまいますよね。
孤立を感じることが「たまにある」程度なら、たまたまメンバーと相性が悪かった、発言の時期や内容が不適切だったなど、偶然の影響も大きいといえます。
しかし、もし孤立を感じることが「よくある」なら、あなた自身の言動を振り返る必要があるかもしれません。
今回は、職場の人間関係で孤立しやすい性格と、会社に居場所がないと感じたときの対処法について見ていきましょう。
目次
職場の人間関係で孤立しやすい性格とは
職場の人間関係で孤立しやすい人は、いわゆる「孤立しやすい性格」に当てはまることが多いです。
どういった特徴があるのでしょうか。
職場で孤立しやすい性格 ①態度がそっけない
まず、孤立しやすい性格として態度がそっけないことが挙げられます。
何か返答をするときや注意を受けたときに、言葉ではなく態度で示す傾向のある人は注意が必要です。
例えば、このような態度を取っていないでしょうか。
- あいさつされても、返事をせず会釈だけで済ます
- 話しかけられても、目線を合わせない
- 指示を受けた時に、「はぁ」など生返事をする
- 注意を受けたときに、不満が明らかに表情に出てしまう
- 何気なく、貧乏ゆすりや舌打ちなどをしてしまう
これらの態度は、たとえ本人には悪気がなくても、相手にとって気分の良いものではありませんよね。
普段の態度はクセになりやすいので、自分では気づかないことも多いもの。
ふとした瞬間の自分の態度が失礼ではないか、振り返ってみましょう。
職場で孤立しやすい性格 ②話し方が適切でない
職場で孤立しやすい性格で次に挙げられるのは、話し方が適切でないこと。
つまり、相手に配慮がなかったり、場に合わない話し方をしてしまう場合です。
例えば、このような事例は思いあたらないでしょうか。
- 話が回りくどい
- 上から目線
- 話が長く、要点がわかりづらい
- 相手は真剣なのに、茶化してしまう
- 対応を求められているのに、「何とかなるよ」など真剣に取り合おうとしない
このような話し方を続けていると、相手から「話を真面目に聞いてもらえない」「建設的な話ができない」と判断され、疎遠になってしまうでしょう。
職場で話をするときは、相手の話はきちんと聞き、自分の話は要点をわかりやすく話すよう心がけることが大切です。
相手との距離を縮めるため、打ち解けて話すことも必要ですが、まずは「ちゃんと話ができる人だ」という信用を積み重ねていくことに注力しましょう。
職場で孤立しやすい性格 ③言い訳が多い
言い訳が多いことも職場で孤立しやすい性格のひとつ。
特に、注意を受けた時、すぐに「でも」「だって」と返答していないでしょうか?
注意をする人は多くの場合、もっと良い方法があることや、今の方法だと効率が悪いことをあなたに伝えたくて声かけをしています。
注意されると、自分のやり方が否定された気がしてむっとするのはわかりますが、相手の言うことを初めから否定するのは、相手の気分を害しやすい損な方法。
あなたの考えがあっても、いきなり反論するのではなく、「なるほど」「確かにそうですね」など、いったん相手の意見を受け入れる工夫をしてみましょう。
その上で「自分はこういう考え方でしたが、どう思いますか」などアドバイスを求めるようにすると、相手との間に波風を立てることなく、より前向きな話し合いができますよ。
職場で孤立しやすい性格 ④ミスを繰り返す
孤立しやすい原因として、同じミスを繰り返すことも挙げられます。
同じミスを何度もするということは、教えてくれる人の話をきちんと理解できていない、ということ。
これだと、教えてくれる人も徒労に感じてしまいますし、ミスをフォローしてくれる人にも迷惑をかけてしまいます。
また、業務上にも支障が出て、大きなロスとなってしまいます。
ミスは繰り返さないよう、なぜミスをしてしまうのか自分で分析し、繰り返さない工夫が必要です。
例えば、言われたことを忘れやすいならメモを取るなど、再発防止に努めている姿を見せるようにしましょう。
職場に居場所がないと感じた時の対処法
職場で孤立して居場所がないと感じたら、毎日の仕事がつらいものになってしまいます。
もし、そのような立場に置かれてしまったらどうしたらいいのか、見ていきましょう。
職場に居場所がない時の対処法 ①自分の問題点を改善する
職場で居場所がないと感じるなら、まずはその原因を自分なりに考え、自分に問題点がないか振り返ってみましょう。
自分ではよくわからない場合、同期など聞きやすい人に客観的な意見を求めると、原因がはっきりすることが多いですよ。
孤立の原因が自分にあるなら、人間関係の悩みを解決するには、自分の原因を直すだけ。
自分の欠点を直視するのは少し勇気がいりますが、改善したあとの快適さを考えれば、やる価値がある努力と言えるでしょう。
職場に居場所がない時の対処法 ②コミュニケーションを増やす
職場の人間関係で孤立を感じるとき、往々にして不足しているのがコミュニケーション。
あなたに落ち度がなくても、相手にうまく伝わっていないことが原因で、人間関係がこじれてしまうことは本当に多いのです。
特に「言わなくてもわかってもらえるだろう」「前と同じ内容だから話さなくていいだろう」など、自分の推測で「話さなくても大丈夫」と判断することが多いなら要注意。
あなたが「当然知っているはず」と思っていることも相手は知らないかもしれませんし、前に伝えたことを今も覚えてもらっている保障はないのです。
人間関係を円滑にすすめるためには、小さなことでも面倒がらず、連絡しておくことがとても大切。
会話が苦手な場合、一人一人にあいさつをするだけでも印象はずいぶん変わりますよ。
職場に居場所がない時の対処法 ③プライベートを充実させる
職場に居場所がないと感じるなら、いっそ「職場は仕事をする場所」と割り切ってしまうのも手です。
つまり、職場以外で自分の居場所を充実させるのです。
趣味を持っている方は趣味に没頭したり、週末に友人で集まったり、社会人サークルで活動するのも良いでしょう。
居心地の良い人間関係を、プライベートで作ってしまうのです。
職場以外に良い居場所を持っておけば、職場で孤立を感じても大きなダメージを感じずにすみます。
プライベートが充実すると、早く帰宅するために仕事も効率よく終えるようになり、むしろ業績がアップする場合もあるようですよ。
職場に居場所がない時の対処法 ④職場を変える
どうしても職場で孤立を感じてつらいなら、職場を変えることも視野に入れてみましょう。
というのも、一度こじれた人間関係を改善するのには、とても労力がかかるから。
そもそも、人間関係が原因の転職は恥ずかしいことではなく、退職理由で最も多いのが「職場の人間関係が悪い」。
もっとも、表向きには「スキルアップのため」「家庭の事情」と記載されることが多いですが、実状は人間関係が原因の退職はとても多いのです。
あなたに孤立の原因がないなら、職場の雰囲気自体があなたと相性が悪いことも考えられます。
その場合、職場の雰囲気に合わせようとすれば、あなたはずっと苦労しなくてはならないでしょう。
転職は、人間関係を一新できるチャンスでもあります。
今の職場で浮いてしまっていても、環境が変われば受け入れられるかもしれません。
転職を視野に入れて他の企業と自社の環境を比べることで、自社の状況を客観的に判断できるのも良い点です。
すぐに転職するつもりがなくても、転職サイトなどで情報収集すると視野が広がり、つらい気持ちが和らぐこともありますよ。
まとめ
職場で孤立して、居場所がないと感じたら、次のような性格に当てはまっていないか振り返ってみましょう。
- 態度がそっけない
- 話し方が適切でない
- 言い訳が多い
- ミスを繰り返す
もし今、孤立を感じているなら、次のような対策をおすすめします。
- 自分の問題点を改善する
- コミュニケーションを増やす
- 得意分野で結果を出す
- プライベートを充実させる
- 職場を変える
職場の人間関係はなかなか悩ましいもの。もし孤立を感じても、自分の行動次第でつらさを和らげることができます。
あなたに合った対策を試して、より良い働き方を手に入れましょう!
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