「仕事を辞める」と切り出すのは、とても勇気がいること。さらに、言うタイミングもよくわからなくて、なかなか退職を言い出せない人も多いものです。
あなたも、仕事を辞めたいけど、いつ、どうやって伝えたらいいのか、迷ったことはないでしょうか?
退職を伝えるタイミングを間違えると、会社から悪い印象を持たれてしまい、自分も後味の悪い思いをすることになりかねません。
仕事をやめるなら、円満退社が一番。そのためにも、退職の作法はきちんと知っておきましょう。押さえるポイントは、タイミングと切り出す方法です。
今回は、「仕事を辞める」と言うタイミングと、円満退社を切り出す方法についてお伝えします。
今、退職したいけどどうすればいいのか悩んでいる方や、当たり障りなく辞めたいと思っている方は、参考にしてみてくださいね。
目次
「仕事を辞める」と伝える最適なタイミング
円満退職のためには、まずは仕事を辞めると伝える時期を選ぶこと。
あまりに忙しい時期に辞めたり、急に辞めると会社にも負担ですし、あなたの印象も悪くなってしまいますよね。
そうならないように、比較的退職が受け入れられやすい時期をまとめていきます。
仕事を辞めるのは何月がいいのか
まず、一年の中で言うと、おすすめは12月と3月。
なぜなら、年末と年度末で業務のきりが良く、会社の人事も動く時期だから。
つまり、会社が仕事の振り直しをしやすい時期、ということです。
会社にとっては、途中で仕事の振り直しをするのは、結構負担のかかること。
退職を受け入れてもらうためには、いつが会社の負担が少ないのか、予想しておくことも大切ですよ。
次に、おすすめなのは、7月、12月などボーナスが支給された後。これは、自分が損をしないための時期です。
というのも、ボーナス支給前に退職を伝えてしまうと、もらえるはずだったボーナスがカットされることがあるから。
せっかく頑張ったのに、報酬がもらえないのは悲しいですよね。
ボーナスはきちんといただき、次の職場に移るのも一つの方法ですよ。
また、求人が多く出るのは、10月と3月と言われています。
例えば、9月に転職活動を始めて内定を受けておき、12月にボーナスをもらってからやめる、というスケジュールは大いに「アリ」だと言えるでしょう。
どのくらい前もって伝えるべきか
退職を伝える時期は、法律的には2週間前までとされていますが、実際は、少なくとも1か月前には伝えておくことが望ましいです。
会社によっては、「1~2か月前には申告すること」と決まっているところもあるほど。
なぜなら、あなたの仕事の整理や引き継ぎ、人事異動などの手続きに、時間が必要だから。
円満退社を目指すなら、会社に迷惑をかけないことは大前提ですし、自分の退職で周りの人に負担をかけてしまうのも避けたいですよね。
退職の意思を少し早めに伝えることで、上司には準備する時間ができ、同僚や後輩にも余裕をもって引き継ぎができます。
周りの人にも余裕が出る事で、円満退社の可能性はぐんと高くなると言えるでしょう。
円満退社を切り出す方法
仕事を辞めやすいタイミングがわかったら、次は話を切り出す方法を見ていきましょう。
円満退社のために ①就業規則を知る
円満に退社したいなら、まずあなたの会社の就業規則は、必ず頭に入れておきましょう。
というのも、何も知らずに退職を申請すると、あなたの不利な条件にされることがあるから。
例えば、退職日を勝手に決められる、退職を認めてもらえない、有休消化をさせてもらえない、退職金をが受け取れない、といったことが起こり得ます。
せっかく勇気を出して退職申請したのに、こんな理不尽な目にあうのは避けたいですよね。
就業規則は、会社のルールであるとともに、あなたの身を守るものでもあります。
きちんと読めば、このようなトラブルは避けられますよ。
就業規則の、「自己都合退職の申出」、「年次有給休暇の付与日数」、「退職金規定」などの項目を知っておくと、もし不当な扱いをされたときに気付くことができますね。
円満退社のために ②伝える相手を知る
仕事を辞めるときは、上司にそれを伝えなくてはなりません。
上司が苦手だったり、あまり面識のない人だと、話を切り出すのも緊張してしまいますよね。
仕事を辞めるかどうか、という話しは大事なことですから、多くの場合、上司は時間をとって聞いてくれるはずです。
それでも気後れしてしまうなら、上司の忙しくなさそうなタイミングを探すとよいでしょう。
また、上司のタイプにも寄りますが、始業前や終業後、昼休みなど、なるべく相手がリラックスしている時間帯を狙うと、スムーズに話ししやすいですよ。
円満退社のために ③伝え方
「仕事を辞めます」なんて、あまり言う機会がないし、どのように伝えたらいいか戸惑ってしまいますよね。
伝えるべきは、「なぜ」「いつ」仕事を辞めたいのか、ということ。
この2点がきちんと伝わるように、自分の中でしっかり整理しておきましょう。
緊張するのは分かりますが、ここがあいまいだと、会社の都合の良いように退職日や条件を決められてしまうことがありますから、退職を告げる前にしっかり整理しておきましょう。
それさえできていれば、あとは丁寧に、失礼のないように話すだけで大丈夫ですよ。
まとめ
今回は、「仕事を辞める」と言うタイミングと、円満退社を切り出す方法についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
仕事を辞めるときは、年度末などの区切りがいいとき、ボーナス後など自分が損しないときのように、自分が不利にならないタイミングを選んでいきましょう。
また、急に辞めるのは悪印象ですし、会社にも負担になってしまいます。少なくとも1か月前には、退職の意思を上司に伝えるようにしましょう。
あとは、就業規則にそって、順序良く、失礼のないように手続きを進めれば大丈夫。
望まないトラブルは避けて、あなたに合った仕事環境を手に入れてくださいね!
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