「仕事を辞める時は、転職先を見つけてから今の仕事を辞めた方がいい」と言われていますね。
退職をしてから転職活動をすることは、いくつかデメリットがあるからです。
ただ、退職をしてから転職活動をするメリットもありますから、一概に仕事を辞めるときは、転職先を見つけてから今の仕事を辞めた方がいいとは言えません。
在職中の転職活動、退職後の転職活動のそれぞれにメリットとデメリットがあるのです。
目次
退職後の転職活動が不利になる理由
退職後に転職活動をする最大のデメリットは、お金の問題です。
仕事を辞める場合には、できれば今よりも条件が良い会社に転職したいですよね。
当たり前ですが、仕事を辞めれば無職になります。
そして、条件が良い会社は人が辞めないので募集が少ないです。
運良く条件が良い会社が募集をしていても、応募が多いので競争率が高いです。
ですから、退職後に簡単に転職先が決まるだろうと安易な気持ちで仕事を辞めると、中々仕事が決まらないというパターンになること少なくありません。
そして、転職活動期間が長くなるほどお金の問題が出てきます。
「このまま、転職先が決まらないと金銭的にキツイな…」
という不安感から、転職先の条件を少しずつ落としてしまうのです。
一般的な傾向として、簡単に就職できる会社は、条件が悪い会社である傾向があります。
「金銭的にきつくなって、条件の悪い会社に就職してしまう」
このようなパターンで転職活動に失敗することが多いです。
退職後に転職先が決まるまでの期間はどれくらいかかる?
退職から再就職までの期間は、応募する企業によって違いますから一概には言えません。
ただ、条件が良い会社ほど応募から採用までの期間は長いです。
まず、書類選考が1週間くらいかかります。
書類選考を通過してから面接まで1週間程度。
2次面接は、さらに1週間ほどかかります。
と考えれば、応募から採用まで最低でも1か月程度はかかると考えましょう。
もちろん、これは最初の1社で決まった場合です。
面接や書類選考で落ちること、応募する企業を選ぶ時間などを考慮すれば、少なくとも3か月。
余裕を持つなら半年ほど見積もっておいた方がいいですね。
退職後、転職先が決まるまで お金はどれくらいかかる?
例えば、退職後3か月で内定をもらったとしても、給料が入るのは最初の出勤日から1か月後です。
そう考えると、最低でも4か月分の生活費は用意しておいた方が良いですね。
退職後に転職先を見つける最大のデメリットは、お金です。
「お金がないから、妥協して転職」というパターンを防ぐことが大事です。
退職後は、すぐに最寄りのハローワークに行って失業保険給付の手続きをすること。
自己都合で退職した場合、実際に給付されるのは3か月後ですが、転職活動が長期化して場合に失業保険が役に立ちます。
また、派遣やアルバイトで働きながら転職活動をするという方法もあります。
お金がないことを理由にして、条件の悪い会社に転職するよりは、このような方法をとった方が良いかと思います。
退職後に転職先を見つけることは、デメリットだけじゃない
退職後に転職先を見つけることは、デメリットだけではありません。
大きく分けると2つのメリットがあります。
嫌な仕事から解放された時の気分は格別!
まず、嫌な仕事から解放されるというメリットがあります。
転職への不安から嫌な仕事を我慢して続けていると、うつ病などの病気になってしまうリスクがあります。
また、長時間労働で心も身体もボロボロになってしまった人は、一時的にでも仕事を辞めることで疲れた心と身体を休めることができます。
生活的に余裕があるなら、少し休んでから心機一転して転職活動をするのも良いかと思います。
仕事を辞めれば、自由に転職活動ができる
2つ目は、仕事を辞めることで自由に転職活動を行うことができるというメリットです。
在職中に転職活動をすることは、限られた時間で行うことになります。
応募した企業も平日に面接を行う場合が多いので、有給を使って転職活動をすることになりますが、時間を調整するのが難しいです。
仕事を辞めてしまえば、自由な時間が増えるので複数社に同時に応募しても面接のスケジュール調整が楽ですね。
自分の時間をすべて転職活動に使えるので、早く転職先を見つけることができるというメリットがあります。
まとめ
退職後に転職活動が不利であると言われているのは、生活面の金銭的な問題だけです。
むしろ、それ以外の部分では退職後に転職活動をした方が有利ではないかと思います。
ですから、ある程度の生活費を貯蓄してから辞めるなどの対策をしておけば、退職後に転職活動をしても問題はありません。
大事なことは、ある程度の計画性を持って転職活動をすべきであるということです。
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